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豊田元広の野球観戦日記

'07観戦日記第六章「不完全燃焼の、鷹の夏」
一応、牛と鷹のつもり・・・・・・

2007年8月12日 京セラドーム大阪  オリックス【先発:ユウキ】VSソフトバンク【先発:大隣】

毎年恒例(?)の、
「豊田元広・大阪ドーム対ホークス戦にへ強制連行されるの巻」第5弾。

昨年同様、高校時代の友人を交えて夏休みのソフバン戦を観戦しようということで持ち出されたこの企画。
企画倒れ感の強かった(おい)昨年とはうってかわって、この日に一緒に観戦したかつての恩師(昨年8月の時は急用で来られませんでした)や、東京からオリックス(ブルーウェーブ)のファンである友人らも駆けつけてくれることが確定していました。


…が。

その先生がまたも急用でキャンセル、さらにこのBWファンの友人まで急病でドタキャンという事態に。

この夏の観戦会、何か呪いでもかかってるんでしょうか??

急遽別の同級生(※2005/5/3のオ−ソ戦も共に観戦)をなんとか呼び寄せる事に成功し、なんとか「いつものメンバー」だけでの観戦会、ということにはならずに済みましたが、予告先発はユウキと大隣…なんつーか、微妙な組み合わせですね、いつも。


スタメンはこんな感じです。
小久保を欠くソフトバンク。一方のオリックスはほぼ主力が揃ってますが・・・
クリーンアップ全員外国人…(汗)
ソフトバンク オリックス
4 本多 8 大西
6 川ア 7 下山
DH 多村 5 ラロッカ
3 松中 DH ローズ
9 柴原 7 アレン
2 田上 3 北川
5 本間 4 阿部
7 井手 6 大引
8 2 前田
大隣 ユウキ



1回表。1番本多がヒットで出塁。
さらに続く川アの打席では、ボークとバントで1アウト3塁。
そして多村の打球が、セカンドのフィルダーズチョイスを招いて幸先よく1点を先制します。

続くバッターは、4番、松中。

結果は見逃し三振・・・
この時の打率は.268。8月のこの時期に、かつての松中を考えると寂しい数字です。


思えば、これが全ての始まりだったのです。




1回裏。
1番大西、フォアボールで出塁。
2番下山、にバントを決められ、
3番ラロッカが右中間にタイムリー。
4番ローズも続いてヒット。
ちなみにローズのこの時の打率は.315、HR37
本来4番ってこれくらいの数字がほしいんだけどねぇ…

さらに5番アレンも1・2塁間を破るタイムリーでさらに1点。
6番北川にフォアボールで1アウトフルベース。

ここまで見ていて、明らかにボール球が先行しています。
そしてストライクを取りに行こうとした球を打たれる、という感じでしょうか。
文字通り立ち上がりを攻められている感じです。

そして7番阿部真宏にタイムリーを打たれて2点差に。


幸先いい、と思っていた1点先制はあっけなく逆転、ビハインドとなりました。


なお満塁。
なんとか続く大引・前田を連続三振に切り、ベンチ前ではこんな光景も見られましたが…。


2点差なら、何とか逆転も可能だろう。そんな感じではいましたが…


その後立ち直りを見せたユウキは、2回表の下位打線を三者凡退。
ユウキ得意のスローカーブ、外野席から見ていても明らかに遅い球であることがわかります。
しかしソフバン打線はそのスローカーブに見事なまでに翻弄されていましたね。



3回表。上位にかえって、川アヒット、多村フォアボール、悪送球などもあって2アウト2塁3塁。
ソフトバンク、同点のチャンス。

ここで周ってきたのは、



松中でした。


今回は私達は久々の外野2階席に座っていたのですが、ここの欠点は下段スタンドから聞こえてくるはずのトランペット応援歌が聞こえづらいこと。でも太鼓の響きとかはわかるし、何とか聴くことはできるんですよ。


が。



このときは違いました。



聴こえてくるのは、メガホンを叩く音ばかり。辛うじて「そーのいちーだでー たーたみかけろー…」と、外野席が細々と応援歌を歌っているのが聴こえるくらい。

そう、外野席の応援団が、鳴り物を全く使用しなかったのです(笛は使ってたのかな?)。
あまりの松中の不甲斐なさに、応援ボイコットとも思える行動に出ていたのです。

ちなみにこの行動、この後再び松中に打席が回ってきた6回表にも見られました。

後でも言いますが、2007年の松中は、完全に4番としての仕事ができていない状態でした。
特にこの時期は不調どころの話ではなく、「自動アウト」とまで揶揄されるに至っていたのです。
かつては、私が大阪ドームへホークス戦を見に行けば、絶対ホームランを打ってくれる、みたいに、敵に回すと非常に怖いバッター、という印象が強かっただけに、逆に「自動アウト」となめられてしまうのは何とも言い様がありません。


一方のバファローズ応援団はすこぶる元気でした(苦笑)。
今まで私が見てきた試合は、殆どがオリックスがビハインドの展開でしたが、今日は違いました。
3回裏に再びやってきたチャンスでは、お馴染みタオルマフラーによる応援です。

追加点こそならなかったものの、レフト側とは違い活気に溢れていましたね。

この後大隣も調子を取り戻しましたが、一方のユウキもそのスローカーブでソフバン打線を翻弄、
お互いに追加点が入らない状態が続きます。
それでもバックは、ラロッカの打球を、帽子が取れる好捕を見せた柴原のように、なんとかもりたてようとしていました。
いやしかし2007年の柴原、いざという場面でいいプレーが目立ったようですね。ホントに。



6回裏。
阿部・大引に連続フォアボールを与えたところで大隣降板。

藤岡にマウンドを譲る事になります。
しかし2007年の藤岡は、前年の登板過多が響いたのか、本調子からは程遠い状況でした。
実際このあと、前田バントの後、代打村松敬遠策で満塁にした直後、暴投でさらに1点を取られるという…

2007年のホークスには「暴投」という言葉が非常に似合いました。(苦笑)
もちろんその最大の戦犯が新垣なのは言うまでもないですが、全部が全部投手側の責任に帰するのかな、と気になるところはあります。この時のキャッチャーは田上です。お世辞にも捕球や守備が上手いキャッチャーとは言えません。
それゆえ一部では、暴投を「ARAKAKI」、パスボールを「TANOUE」と揶揄されていたとか…。


7回表、ホークス側のジェット風船飛ばしですよー。


しかしこの回も田上から始まる下位打線は三者凡退。
外野に飛ぶものの殆どが野手の正面でしたね。

そして7回裏、オリックス側のジェット風船飛ばしですが…
すぐ側のバックスクリーンから、


ブシューーーーーーーーっ!!


という大きな音が出て、「SKY」が流れると共に、



こんな赤と青の、竜のようにウネウネと動く風船のようなものが膨らみ、バックスクリーンを彩っていました。

前の試合ではこんなのなかったんですが…これ一体なんだったんでしょう?




8回表からは菊地原が登板。
この頃からだんだんライト側の方が元気になってきます。
そりゃそうですよね。今日のこの様子だとオリックスの勝ちの可能性が益々高くなっていくんですから。

バッターをアウトにとるたびに、ウグイスコールのあの男の人の声で、
「Kikuchihara, Nice Pitching!」
と言うんですからね。


さらに8回裏。


代打、木元邦之。
シーズン途中に、萩原・歌藤とのトレードでオリックス入りした選手です。
かつて北海道移転の頃は、ヒルマン監督に「鍛えればメジャーでも通用するバッターになりうる」と太鼓判を押されていたはずの選手ですが、その後は鳴かず飛ばず、結局田中賢介や小谷野などの台頭で居場所を失い、オリックスに移籍してきた存在です。

で、その応援歌だったんですが…

♪闘志がみなぎる〜 その鍛えた腕(かいな)で〜

えっっっ!?!?!?

ハム時代の応援歌と曲が一緒です!
移籍すると曲が代わることが多いですよね。逆に引き継がれるほうが珍しいくらいで(他の例としては大村(近鉄→ソフバン)の応援歌1番などに例を見るくらい。坪井智哉や片岡篤史のファンファーレは引継ぎとかありましたが…)。後で調べたら、歌詞の「道産子の夢を ボールに乗せろ」のところが、「関西の夢を ボールに乗せろ」と変わっているだけで、ジャンプするところもジャンプしていたし…ハム応援団、寛大ですね…。


その木元がヒットで出塁した時も、
「Kimoto, Nice Batting!!」


そう。今までオリックスの負け試合ばかり見てきました。
それゆえオリックスが勝つときの雰囲気を全く知らなかったのですが、ここまでなるんですねー…。

最後は加藤大輔が、松中から始まる攻撃を三者凡退で呆気なく試合終了。


1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
オリックス 3 0 0 0 0 1 0 0 X 4
【勝】ユウキ→菊地原→加藤大
【負】大隣→藤岡→三瀬→山村

【ホームラン】なし



やっぱり勝利の瞬間も「ぶしゅーっ!」でした。



当然といえば当然ですが、今日のヒーローインタビューはユウキでしたね…。

2007年のホークスは、当初言われていたような「ガトームソンの加入で投手陣は盤石だ」「TMKが大爆発して確実に優勝する」という前評判を大きく裏切るものでした。
多村はほぼ1年中フルに活躍したものの、成績は今ひとつという声もあちこちから聞こえました。一方の小久保も、かつての巨人時代の実績などから考えると物足りない感じもしますが…。
その二人よりも、その間で4番をはってチームを引っ張るべき存在である松中があまりにも不甲斐なかったんです。結局この年の最終成績は打率.266、HR15、68打点。かつて三冠王を取ったのと同じバッターであるとは思えません。今日見られたような応援ボイコットも、他の試合でもあったかもしれません。
さらにそれ以降の下位打線も、あまりにも小粒すぎました。それゆえ今日も下位からチャンスメークする、ということもできずに、ひたすらユウキの投球にやられた感がありましたね。

そして投手陣。杉内・和田はある程度よかったにしろ、斉藤和巳が戦線離脱(2008年はほぼ絶望視されています)、新垣も先にあげたとおり暴投を繰り返し、ガトームソンも精彩を欠き…スタンドリッジがいなかったらどうなっていたことやら、です。結局こうやって大隣や神内に頼る試合も増えましたが、彼らの更なる成長を期待しなければならないところです。

結局のところ、今年のホークスには「不完全燃焼」という言葉がピッタリ当てはまったのではないかと思います。打撃陣にしろ、投手陣にしろ、ということです。そして今日そのホークス戦を観戦に来た私達も、本来であれば大喜びするであろうBWファンの友人がいなかったことにより、全体的に「不完全燃焼」という言葉がピッタリ来ていたと言ってもいい状況でした…(病気では仕方がないのですがね…。)。嗚呼。

次の舞台は夏の遠征ですよ。今年は負けがこんでいますが、この遠征は勝ちたいです。
特に千葉でのホークス戦。
これには絶対に負けられません!
その意味を込めて、試合終了後、売店でマリーンズの白ユニを購入しました。これで千葉に行く準備は整いました!
(※注:2007/8/12当時の気持ちです)

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